なかなか出てこない!稽留流産から自然排出するまでの体験談

私は今回の妊娠で、初期での稽留流産をはじめて経験しました。この記事では、稽留流産と診断されたときに提案された3つの選択肢、自然排出を選んだ理由、自然排出待ちの辛さや始まりの兆候、その経過について書きたいと思います。

日本ではまだ自然排出よりも流産手術が主流で、自然排出されるまで何日かかるのかなど、体験談が少なく、本当に出てくるのか不安な日々を過ごしたので、同じ体験をしている方の参考になるように詳細をお伝えしていきます。

稽留流産と診断されるまで

5週3日に妊娠検査薬で陽性が出て、7週6日が初診でした。もうすぐ8週ということで、経腹エコーだったのですが、まず産院で言われたのは「輪郭がぼんやりとしか映らない。これはあまり良くない。」ということ。そして、拡大してみても空っぽの胎嚢しか見つからず、胎芽すらも見えませんでした。胎嚢のサイズは16ミリで、5週の終わりのサイズだと言われました。

経腹エコーだと見えなかったけど、経腟エコーにしたら心拍が見えたという話も聞いたことがあったので、「経腟エコーの方がより良く見えますか?」と聞いたら、経腟エコーもやってくれましたが、胎嚢しか見えませんでした。

排卵が遅れている可能性もある場合は、1・2週間待ってから再びエコーをしてから流産が確定するようですが、私の場合は検査薬で陽性が出てから2週間以上経っていて、心拍どころか胎芽も見えない状態だということで、その場で稽留流産だと診断されました。

稽留流産の選択肢

診察室では最初「まずエコーをしてから、問診や出生前診断などの話をしますね」と言われていましたが、流産が確定したので、話は急展開。

12週までの初期流産の場合、3つの選択肢があることを告げられました。

自然排出を待つ

1つ目は自然排出。文字通り、自然に出てくるのを待つ方法です。いつになるか分からないけど、待ってたら出てくるからと言われました。大量に出血して、継続的に腹痛が起こって、塊が出てきたら完了だということです。「自然排出まで平均でどのくらいの期間かかりますか?」と聞いていましたが、「こればかりは個人差があるから何とも言えない。1週間かもしれないし、1か月かもしれない。」と言われました。

「自然排出を早める方法はありますか?」と聞いてみましたが、これも「待つしかない」という答えでした。

診断された時点で出血が始まっていたら2週間以内には排出が起こるそうですが、私はエコーの時点では茶おりすらなく、腹痛も全くありませんでした。ただ「待つ」と聞くと簡単に思えるのですが、私はただ待つことがこんなにも辛いんだと後で思い知ることになるのです。

薬で排出させる

2つ目は薬で流産の排出を早める方法。
サイトテックという名のミフェプリストン、ミソプロストールという薬剤を、膣から入れるという方法。
日本ではこの方法がまだ認められていないようですが、私は海外在住なので、薬という選択肢もありました。

この薬は子宮収縮作用を持つので、その日のうちには出血が始まって排出が終わるという説明でした。その日のうちに終わるというのは、自然排出と比べて先の計画も立てやすいですよね。仕事をしている人は、自然排出よりもこの方法を選ぶ人が多いのではないでしょうか。

私も2週間くらい待って出てこなかったら薬にしようかなと最初は考えていました。ただ、ミフェプリストンを使った人の体験談を現地語で色々調べてみたのですが、短時間で終わるというメリットだけではなく、それなりのリスクやデメリットもあることが分かりました。

1つ目のデメリットは薬によって人工的に排出させるので、出血量や痛みは自然排出よりも多いということ。私が今住んでいる国では、大量出血で救急搬送させた女性が、「リスクを知った上で使って欲しい」とニュースで危険性を訴えていました。

2つ目のデメリットは、排出させたものの、不完全流産になってしまって結局手術が必要になる可能性が20%あるということ。自然の摂理よりも早めに排出させるわけですから、子宮の中に組織が残ってしまう可能性があるのも分かる気がしますね。20%って結構高い確率ですよね、5人に1人ですよ。

日本でもこの薬を使えるようにしようという動きがあるようで、先日も日本の芸能人が「海外では安くて簡単なんですよ。」なんて言っていましたが、そこまで気楽なものじゃないと思います。まぁ、副作用も少なく上手く排出できれば、手術よりは体への負担が少ないですけどね。

掻爬手術

私が住んでいる国では、いきなり手術を選ぶ人は少数派だと言われました。先生は、「少しの間でも待ちたくない!っていうせっかちな性格の人は手術を選ぶわね。」と言っていましたね。私は、普段はそのせっかちなタイプなんですが、怖がりなので麻酔も手術も絶対に嫌という思いがあって、結局手術をしなきゃいけない可能性があるなら薬もなるべく避けたいと、自然排出を選ぶことにしました。



稽留流産の自然排出までの兆候と経過

稽留流産と診断されてから自然排出されるまで、結局2週間半かかったのですが、その間の兆候と経過をまとめてみたいと思います。私の場合は、兆候があってはなくなり、の繰り返しでした。

1日目 流産確定。妊娠7週6日。胎嚢サイズは5週6日なので、この時点で既に2週間成長が止まっていることになります。

4日目 ちょっと茶おりが出始める。兆候が出始めたので、早めに排出されるかも、と期待しました。流産確定前は、出血がないことばかり祈っていたのに、逆の状況になるとは・・・

6日目 鮮血がほんの少し出て、腹痛もあったが数時間で止まってしまいました。

7~10日目 血が混ざったような茶おりが続きました。もどかしいです。始まるなら始まってほしい。

11日目 夜6時時ごろに生理1日目のような鮮血が出始め、ついに始まるんだと思いましたが、8時ごろには血が薄くなってほとんど出なくなりました。

12日目~16日目
運動をしてみたら排出が早まるかもと思い、ジャンプありのダンスを毎日10分くらいしてみました。運動後の数時間だけは鮮血で出血しますが、その後はうっすら出血する程度になってしまう日々でした。まだ生理1日にも満たないくらいの量で、特に午前中はほぼ出血がなく、運動後の夕方だけちょっと出血するというパターンでした。時々、一瞬だけ腰や子宮がズキっとする嫌な痛みがありました。
毎日夕方に鮮血が出るたびに、今夜かもとソワソワしていました。

17日目
この日は早朝から生理が始まるときのような腰痛があり、朝から期待していました。しかし、出血量は一向に増えず生理1日目位の量でした。この辺はもう、期待しては撃沈の連続でメンタルボロボロ。夜中に目が覚めて、トイレに行って出血がほぼなくて、泣いて旦那を起こすという情緒不安定っぷり。

18日目
午前・午後は少量の出血あり。夕飯後から腰がかなり重くなってきて、肛門の辺りがギューッと頻繁に痛かったです。陣痛に似てる痛みだったので、始まると思い鎮痛剤を飲んだものの、本格的には始まりませんでした。トイレに行くと結構出血しましたが、ナプキンにはあまりつきませんでした。でも、出血が増えてきたのはいい兆候だなと思いました。数回お腹がギュっとなりましたが、夜には腹痛も収まり諦めて寝ました。

19日日 ついに排出日。

午前中はほとんど出血がなく、昨日は結構出血あったのにまだなのかと朝から落ち込みました。また、夕方からまた肛門のあたりが痛くなり始めました。夜6時ごろには夕飯づくりでキッチンに立っているのもきつくなっていました。夜7時ごろからだいぶ出血が増えて、出そうな感覚がある度にトイレに駆け込んでいました。小さなレバー上のものもちらほら出てきました。夜9時ごろには、トイレに駆け込む度に毎回便器が黒っぽい血に染まるほどドバっと出血しました。生理とは違って、今から出るという感覚があったので、ほとんどトイレで出して、ナプキンは普通の日用でも全然漏れませんでした。この日は3回変えたくらいかな。

痛みは波があって、腹痛よりも腰痛の方が強かったです。痛みの種類としては生理痛よりも陣痛に似ていました。生理の時は、肛門のあたりは痛くならないので。
痛みの強さは、下痢のひどいときくらいでしょうか。陣痛のマックス時の100分の1くらいです。

夜10時ごろ、子宮のあたりがキリキリして何かが出そうで我慢できないような感覚でトイレに行ったら、やっと胎嚢らしき塊を排出。ぷりっとしていて、これが胎嚢なんだなとしばらく見つめていました。本当に妊娠していたんだなという気持ちと、これで終わりなんだという気持ちで何とも複雑でした。トイレに流すのも名残惜しかったけれど、その場にタッパーもなかったので流しました。

排出後は、出血も痛みもだいぶマシにはなりましたが、時々下腹部痛がありました。

20・21日目
結構な量の出血をしたので、数日間貧血で気分が悪く、立ち眩みが酷かったです。あと、時々子宮が痛くなって、生理1日目みたいな出血が続きました。自然排出待ちのストレスからは解放されたはずなのに、ホルモンバランスが急激に変化しているせいか情緒不安定でした。

22日目
相変わらず生理1日目の量。毎日ナプキン生活つらいです。

23日目
出血量もかなり減ったのでヨガをしたら、腹痛と腰痛が復活して、出血量も少し増えてまたレバー状のものが出てきてビックリしました。まだ子宮内容物を出し切れてなかったのが、遅れて出てきたようです。ヨガのデトックス効果でしょうか。その後は、また出血がほぼなくなりました。

自然排出を選んで感じたメリット・デメリット

自然排出を選んでよかったと感じたことは、赤ちゃんの出たいペースで自然の摂理で出てきたんだと思えたこと。自分で胎嚢の塊を見て、妊娠したこと・流産したことを自分の目で、自宅という落ち着いた環境で確認できたことですね。

でも、これは今無事に自然排出を終えたから言えることであって、自然排出までの期間は、自然排出を選んだのは失敗だったんじゃないかという後悔までしてしまうほどストレスでした。

まず辛かったのは、流産確定なのに妊娠初期症状が続くこと。

元々つわりも倦怠感もそこまでひどくなかったのですが、流産と分かってからはつわりも倦怠感も悪化したように感じました。実際に悪化したわけではなくて、妊娠していればつわりはしょうがないことだと受け入れられるけど、流産確定しているとちょっとの気持ち悪さも受け入れられない、という心理的なものなんだろうなと思います。一体なんのためにこんな体調不良を我慢しなきゃいけないのよ、赤ちゃん成長してないのに!流産なのに!って思ってました。
流産だと分かる前は、可愛いベビー服をネットで見たり名前を考えたりしていれば気にならない程度だったのですが、流産確定してからは気晴らしも思いつかないし、楽しいことを考える気にもならなかったですし。
あと排出待ちの期間中に妊娠性痒疹が始まったのは、全身痒くてきつかったです。妊婦の中でも2%くらいの人しかならないのに、流産で妊娠性痒疹になるとは運が悪かったです。

次に辛かったのは、一体いつまで待たなきゃいけないのか分からないということ。最初の1週間はまだよかったのですが、その後はどんどんメンタルがやられていきました。いつ出血や激痛が起こるかも分からないので、出かけることもできないし、予定も立てられませんでした。毎日ソワソワしていて、待つことがこんなに辛いとは思いませんでした。先生が、せっかちな人は手術を選ぶと言っていた意味がよく分かりました。私はなんてせっかちな性格なんだろうとこんなに実感したのは初めてです。2週間過ぎたころには、このまま結局出てこなくて手術になるんじゃないかと怖くなって、そうなるんだったら最初から手術にしておけばこんな思いしなくてよかったんじゃないかとも思いましたね。

なぜ待つのが辛かったのかというと、本当に待っていたら出てくるのか信じられなかったというのも理由の一つではありますが、一番は早く排出してくれないと気持ちが前に進めないような感覚があったからです。お腹に胎嚢がある限り、ずっと流産という事実に縛られているような感じで、私の世界だけ時間が止まっているような何も手につかないような気分でした。

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