漫画『BLEACH(ブリーチ)』は名作だと思いますが、矛盾だらけで設定がめちゃくちゃだという評価をよく目にしますね。ただ、初期から最終回まで久保帯人先生の絵の上手さとオサレさ、キャラデザの魅力は一貫して素晴らしく、それゆえ15年にも渡る長期連載シリーズとなったのではないかと思います。
今回の記事では、そんなBLEACHを読んで謎だと感じた矛盾点と、それに対する考察をまとめていきたいと思います。それぞれの矛盾点が何篇にあたるのか、漫画の巻数・アニメの話数付きで分類しています。
BLEACHは、ライブ感で書いてると言われている割には、初期の伏線が最終章で回収されていたり、よく考えられていて面白いなと思うところも沢山あります。ただ、未回収の謎を残したまま最終回を迎えてしまったのは残念ですね。
BLEACHの矛盾点と考察
死神代行篇
漫画1巻~8巻・アニメ第1話~第20話
矛盾点1:初期の一護が軽く倒せる相手を、席官クラスの実力だとされるルキアがやられた点。
考察⇒ルキアは一護の霊圧によって、感覚が阻害されることを感じているので、一護の力の影響で実力が発揮できなかったということなのでしょう。しかし、それ以降一護の霊圧で誰かの力が阻害されるという描写はないんですよね。
尸魂界(ソウルソサエティ)篇
漫画9巻~21巻・アニメ第21話~第63話
矛盾点2:インコのシバタが、尸魂界では成長しない(年を取らない)と言っていたにも拘らず、死神達の過去篇や回想シーンでは、皆現在より若い点。
考察⇒朽木白哉のような尸魂界で生まれた貴族が年を取るというのは、まぁ理解できるが、雛森や乱菊など流魂街出身の死神が年を取って成長しているのは謎です。霊力がある死神だけ年を取るということなのでしょうか。
矛盾点3:一護がルキアを助けるシーンで、夜一が四楓院家の家紋入りマントを貸したことを砕蜂に聞かれ、「あれがないと空を飛べない」と言っているが、他のシーンではみんな空中でバトルしている点。
考察⇒霊子で足場を作って空中に立てるという設定は最初はなかった?
破面(アランカル)篇
漫画21巻~26巻・アニメ第110話 ~第127話・第138話~第143話
矛盾点4:アランカルメンバーが、「十刃(エスパーダ)は1から10の数字が与えられる」と言っていたが、ヤミーの本当の数字は0である点。
考察⇒これは、この発言をしたアランカルがヤミーの本来の姿を知らなかったとすれば、矛盾ではないのかなと思います。
矛盾点5:黒崎一心(一護の父親)が浦原に向かって、仮面の軍勢(ヴァイザード)のことを「禁術を使って虚の能力を手にしようとした元死神の無法集団」と言っている点。
考察⇒一心と平子真子らは護廷十三隊にいた時期が被っていないようですが、どちらも浦原喜助と繋がりがあるわけで、この発言を否定していない浦原の対応が謎です。
死神代行消失篇
漫画49巻~54巻・アニメ343話~366話
矛盾点6:「銀城空吾の居場所を洗い出すために次の死神代行を利用するつもりだった」という日番谷冬獅郎の発言があったが、銀城は現在も代行証を持ち歩いている点。
考察⇒銀城が現在も代行証を持ち歩いているのだから、尸魂界側から居場所が分かるはずです。だったら銀城と一護を接触させなくても、銀城を処分したうえで、浮竹隊長は一護には真実を話せばよいのでは。そもそも代行証の監視システムが気に入らないなら身につけなければよい話で、なぜ銀城はあんなに怒っていたのでしょうか。
千年血戦篇
漫画55巻~60巻・アニメ放送なし
矛盾点7:尸魂界篇で一護にすぐに倒された雀部長次郎忠息が卍解を習得していた点。
考察⇒これは、雀部は2千年も卍解を使わなかったという設定ですし、余程の事態ではないと本気で戦うことはしない人だったということなのではないでしょうか。
矛盾点8:滅却師(クインシー)の奪った卍解を、浦原の発明した『侵影薬』で奪い返したが、滅却師側にとって卍解を奪い返された方が、完聖体が使えてむしろ有利という設定。
考察⇒卍解持ってる間は卍解がジャマして完聖体が使えないというのなら、最初から卍解を奪う必要がなかったのでは。
矛盾点9:霊王の存在意義が謎である点。
考察⇒「霊王がいないと尸魂界も現世も虚圏も成り立たない」と大げさなことを言っておきながら、新しい王を立てたという描写もなく、問題なく世界が成り立っているのが腑に落ちません。小説版ではこの謎が回収されているようですが、漫画内でやってほしかったです。